古の頃から「人の不幸は蜜の味」と言われていますよね。自分に害さえなければ、他人の不幸話ほどメシウマなものってないとかって趣味悪すぎるわけだけど、知りたいもんは知りたい!ってことで、これから失敗談などを聞けたら公開していきます!!
あの日、僕は何か大きなものを失ったんだ…
Entry No.1
森永ここあ(TOP DANDY -1st-)
50杯のレッドブルウォッカ
これが試練なのか…
あれはホストを始めて1年ぐらいの時でした。ちょうど売れかけている時期で、周りからも認められつつあり、自分自身も勢いがあるなと感じていました。そんな時に、先輩のお客様がお店にいらして、自分はヘルプに付かせてもらったのですが、そのお客様というのが2丁目で大きなお店を経営されている社長さん。今でも鮮明に覚えているのですが、白のラルフローレンのポロシャツにショーツを合わせ、足元はハイブランドスニーカー。そして白ぶちメガネのスポーツ刈りと、誰が見てもわかる金持ちの風貌をしていました。
先輩のお客様であり、結構な会社の社長さんですから、みんな萎縮してしまっていて、僕がずっと対応させていただいていたのですが、社長さんが「ここあ君はどんなお酒が好きなの?」と。勢いで「レッドブルウォッカです!」と元気よく答えてしまったのがよくありませんでした。気づけば50杯のレッドブルウォッカが頼まれ、ひたすら飲む地獄が始まったのです。
3〜5杯目までは美味しく飲めていたのですが、7杯目ぐらいから心拍数が上昇。自分の心音が聞こえるぐらいになってしまい、これではマズいと10杯目からはノンシュガーの方に切り替え、薄く作るようにお願いしました。しかし、12杯目でとうとう我慢できずに嘔吐。その光景に周りもこのままだとヤバいという雰囲気になったのですが、相手が相手だけに、助けたくても助けられず、僕はトイレへの往復をひたすら繰り返すだけ。けど、ここで水嶋海斗さんという救世主が登場してくれたのです。
海斗さんが飲んでいる時に僕が吐きに行き、戻ってきたら海斗さんが吐きに行くという完璧なローテーションを組んで、30杯目まで到達。しかし、その間にシャンパンも織り交ぜられていたので、既に極限状態でした。
僕って今もなんですけど、酔うと熱く語ってしまうクセがありまして、その日も社長に向かって「ホストってこうあるべきです」「もっと売れるためには…」みたいに語っていまして、その度に社長も「ここあ君いいね!」と返してくれていたんです。で、酔っているとふと我に返る瞬間があるじゃないですか?それがその時も訪れまして、パッと下半身を見たら、その社長さんが勃たない俺の息子をめちゃくちゃシゴいていたんです。
あの日、何か大きなものを失った気がしますが、周りから一目置かれるようになりました。
ショップデータ
店名 | TOP DANDY -1st- |
TEL | 03-3205-8620 |
住所 | 東京都新宿区歌舞伎町2-28-2 東松ビル5F |