【丑嶋 馨】深夜2時過ぎの大捜索　エンジンルームに挟まる子猫の救出劇／DEEP

出会ったのは3年ほど前の夏です。深夜、仕事が終わって家に帰っている途中にどこからともなく猫の鳴き声が聞こえてきました。子猫特有の鳴き声だったのですが、とても弱々しい感じ。なんとなく気になってしまい、スマホのライトを頼りに探し始めました。

しばらく探していているとその鳴き声の出所を突き止めることができたのですが、どうやら駐車中の車からだったのです。車内かと思いきや、どうやらエンジンルームの方で、よくよく隙間から顔だけ出して挟まっていました。さすがに深夜2時過ぎに見知らぬ人の車をライトを照らしてゴソゴソとするわけにもいかないので、警察を呼んで立ち会ってもらうことに。すっかり朝になってしまいましたが、無事に子猫を救出。しかし、あまりにもガリガリに痩せている姿を目の当たりにしてしまっただけに、このまま帰るわけには行かず、その場で僕が飼うことに決めたのです。

そのまま動物病院に連れて行ったのですが、受付票を書く際にペット名を書かなくてはいけなくて困りました。で、ふと思いついたのが、病院に行く前にテレビに映っていた相撲。ちょうど白鳳が映っていたのを思い出し”この白鳳のように力強く生きてほしい“と純粋に思ったんですよね。それで白鳳から一文字もらって「はく」と名付けました。

死にそうだったあの日から3年が経ち、いまでは家中を力いっぱい走り回っています。元気すぎて困ってしまうこともあるぐらいですけどね（笑）。たまに近場を車で一緒にドライブすることがマイブームです。