企画記事

【ヒトコワ】期待の新人に譲った「ルブタン」シューズの終着点 [CURE]賢斗

連日、テレビなどで「怖い話」や「心霊」特集など放送されていますが、実のところ本当に怖いのは「人」だったりします。そこでホストさんたちが実際に体験した人での怖い話をお届けしていきます

賢斗●CURE

怖いというか、唖然としてしまった話になってしまうのですが、ちょっと前にうちの店に新人が入ってきました。1ヶ月ぐらい経った頃、その子もお店に慣れてきて、やる気も感じられたので、ご飯に連れて行ったりしていたんです。で、気づいたんですけど、いつも同じような服や靴だったんです。俺も新人の頃はお金がなく、いつも困っていた覚えがあり、そんな時に先輩からもらった服がとてもありがくて助かったので、今度は俺の番だと思って、期待の意味も込めて15万のルブタンのシューズをあげました。すごく喜んでくれたので、僕も嬉しくて。

彼がいつ履いてくるのか楽しみにしていたのですが、いくら経っても履いてこないんですよ。それで聞いたら「高い靴だからいざという時に履きたい」、「靴に合う服を買えるようになったら」とかカワイイことを言ってくるんですよ。だから僕も早く売れるようにと特に目をかけていました。ある日、彼も住んでいる寮に行く機会があって、その時に靴のことを思い出したので聞いてみると

「すいません売っちゃいました…」

と。いや、もう譲ったものだからどうしようか勝手だから別に良いんだけどさ、1回は履いているところを見たかったと思うわけですよ。それでいくらで売れたか聞いたら

「5000円でした」

マジか。1/10にも満たない値段でお取引したんですね…。いや、いいのだよ。あげたものだし。でも5000円て!!それで何を買ったかは聞けませんでしたけどね。

 

その後わかったのですが、どうやらその子は寮内で度々盗難を行っては売っていたようなんです。逆に数ヶ月もよくバレずに過ごしていたなと感心しちゃいました。まぁ、悪いことはいずれバレるもんだとも思いましたが。すごくやる気のある子で、盗難なんてそんな大それたことをするようには見えない子だったのに、人はみかけによらないもんですよ。本当に人って怖いです。ちなみにその子は当然ながらもういません。

ショップデータ

店名CURE
TEL03-5155-2523
住所東京都新宿区歌舞伎町2-20-9 三経75ビル 7階B
ウェブサイトhttps://www.smappa.net/